【JMブログ】春の儚い夜明け / 雑草四天王の生存戦略
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「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる」

清少納言の「枕草子」の文頭ですね。
夜明前の短い時間、古人はほんの少しの変化する空に呼び名をつけました。
「暁(アカツキ)」は東の空に夜明けの気配がする頃。まだ天空の明るい星は見えます。
「東雲(シノノメ)」は東の雲の底を太陽が照らす頃。誰もが夜が明けるなと感じます。
「曙(アケボノ)」は日が昇り始めた頃。気象庁が定義する日の出です。
秋から冬の夜明けはゆっくり明るくなります。
それに対して春からはあっという間に夜が明けます。
その短く変化する儚さと、感じる光の力強さから、
春の夜明けが四季の中で最も美しいと表現されたのでしょう。
春の使者の代表のひとつがツクシですね。

ツクシの名前の語源は筆(フデ)に似ている方「土筆(ツクシ)」やスギナに付いていつから「付く子」、袴(ハカマ)と呼ばれる葉が節々についているから「継ぐ子」からとも。
「つくし誰の子スギナの子」という昭和初期の言葉の通りツクシが枯れた後、青々としたスギナが表れます。
厳密には親子ではなく、土筆はスギナの胞子拡散装置です。
シダ植物である両者は種ではなく胞子で繁殖します。
つまりツクシはスギナの胞子を飛ばす「胞子茎(ホウシケイ)」なんですね。
つくしの頭から出る緑色の粉が胞子です。
またスギナというとガーデニングの憎っくき天敵、雑草四天王。
どれだけ引き抜いても、地中深くの地下茎から何度でも蘇る圧倒的な生命力を持ち、「地獄草」という物騒な別名を持つほどです。
見て愛らしく、春の山菜としても季節を告げてくれますが、
ツクシという「愛嬌あるプロパガンダ」を先に送り込み、裏では地下茎で着実に領土を広げていく。
でも、スギナの胞子拡散装置としては見ないでくださいね。
土木営業部 岡橋




